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秦野版 公開:2021年7月16日 エリアトップへ

元タウン記者・最勝寺朋子さん 絵本『しらすどん』で作家デビュー

公開:2021年7月16日

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 タウンニュース秦野編集室の編集記者だった最勝寺朋子さん(小田原市在住・32)が、デビュー作の絵本『しらすどん』を本日7月16日に刊行した。絵本は書店やインターネットで購入できるほか、市内雑貨店「グリーングレイン」(秦野市寿町1の23)でも取り扱っている。絵本作家になるまでの経緯や、デビュー作制作の話を寄稿してもらった。

師・舘野鴻氏との出会い

 タウンニュース秦野編集室で編集記者として働いていた2015年、西小学校の自然観察会を取材させて頂いたことがあります。子どもたちを撮影していると、作業服姿の元PTA会長が、私に話しかけてきました。

 「秦野ビジターセンターで絵本の原画展やってるからさ、取材に来てよ」

 厚い胸板に、黒く焼けた肌。子どもたちが捕まえた昆虫を鉄板で焼いて、一緒に楽しそうに食べているその人が絵本作家だとは思いもよらず、言葉の意味を理解するのに時間がかかりました。

 これが、私の絵本の師匠・舘野鴻氏との出会いでした。

 原画展へ行った私は、自然への敬意を持った師匠の作品を初めて目にし、悔しいほど感動したのを覚えています。それから、絵を描くための物の見方や、生物調査の方法などを学ばせて頂くようになりました。

シラスを体験したい

 7月に刊行される『しらすどん』は、私たちにとって馴染みのあるシラスが、どんな風に海で暮らしていたのか、食べ残されたらどうなるのか…そういうことを想像しながら、おいしく食べて頂けるようなきっかけになればと思って作りました。読者の方に想像して頂くには、まず自分が体験してみなければなりません。シラス漁に同行させて頂いたり(シラスと一緒に網にかかることはできなかったのですが)、スキューバダイビングのライセンスを取って海の中でシラスと泳いだり、ごみ処理場を見学したりする中で、たくさんの方に取材でお世話になりました。漁師さんやごみ処理場の職員さんなど、お仕事する方々の姿はとても格好よく、自分がいつもおいしいシラスを食べられること、清潔なまちに暮らせていることは本当にありがたいことなのだなと、改めて感じました。

 『しらすどん』の中には、タウンニュースのお仕事でお世話になった(株)恵庭さんのドライストーンウォーリング、GreenGrainさんの小鳥のオーナメント、高梨茶園さんの丹沢遠山茶もちらりと登場しますので、ぜひ見つけてみてください。

原画展のお知らせ

 最勝寺さんデビュー作『しらすどん』の原画展が、7月21日(水)から8月10日(火)まで、ブックハウスカフェガリバー(東京都千代田区神田神保町2の5)で開催される。午前11時から午後6時(最終日は5時)。入場無料。期間中はギャラリートークや講演会等も行われる。問い合わせはブックハウスカフェ【電話】03・6261・6178へ。

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