神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
秦野版 公開:2021年7月30日 エリアトップへ

秦野産ジビエ 流通へ ブランド化で観光資源に

経済

公開:2021年7月30日

  • X
  • LINE
  • hatena
秦野でとれたシカ肉
秦野でとれたシカ肉

 秦野市が、伊勢原と松田にあるジビエ処理加工施設と契約し、「秦野産ジビエ」の本格展開を開始した。鳥獣対策で施された里山の罠など、市内で捕獲されたシカやイノシシを契約施設に迅速に搬入・加工することで新たな秦野産ブランドを生み出していく。

 秦野商工会議所観光飲食部会によるジビエ料理セミナーやレトルトの「秦野もみじカレー」開発、鶴巻温泉駅周辺の「猪鹿鳥つるまきジビエキャンペーン」など、市内ではジビエのブランド化に対する動きが活発化していた。しかし秦野にはジビエの処理加工施設がなく、肉は近隣でとれたものを仕入れていた。

 一方、市農業振興課によると昨年市内で捕獲されたシカやイノシシは300頭以上(市=シカ19頭・イノシシ20頭/JA=シカ89頭・イノシシ208頭)。ジビエにするには2時間以内に施設に搬入しなければならないため、これまでは捕獲されたものは埋葬や焼却、自家消費等で処理されていたという。

各所と連携体制強化

 これを商用活用するため、6月に伊勢原市の阿夫利山荘と、松田町のしおやジビエ処理場と契約。市で捕獲したシカやイノシシを迅速に搬入し、解体・パッケージングできる体制を整えた。

 7月1日の開始以降、状態が良かったシカ2頭がすでに施設に搬入されている。パッケージには「秦野産ジビエ」のステッカーを貼り、ブランド肉としてPRする。

 肉の販売は、しおやジビエ処理場のほか東海大学前駅の「生鮮ショップ旬」(南矢名)と渋沢の「肉の松屋」(曲松)も窓口に。旬と肉の松屋では事前連絡で仕入れ状況を確認すれば、一般の人も購入できる。

 今後の展開として市農業振興課では、販売や料理の提供に協力してくれる店舗の拡大を行うとともに、販促ツールによる周知を予定している。また、商工会議所のジビエカレーや鶴巻地区のジビエキャンペーン、市観光振興課、JA、じばさんずなどとの連携も検討していく。他にも、肉の松屋が店頭でのスライス販売やカツへの加工を検討するなど、早くも個々の動きもあるという。

 現状は試行錯誤の段階で、今年度はブランディングを推進するとともに市場の需要調査も同時に行っていく。「安定的な供給と販路を確立することで”秦野産ジビエブランド”を展開し、観光資源として活用していきたい」と同課の担当は話している。

秦野版のトップニュース最新6

各種地図をまとめて閲覧

秦野市

各種地図をまとめて閲覧

デジタル化の一環

5月3日

カーネーション出荷ピーク

カーネーション出荷ピーク

市内農家で摘み取り進む

5月3日

「秦野ジビエ」新しいロゴに

「秦野ジビエ」新しいロゴに

東海大生がデザイン考案

4月26日

弘法の里湯周辺も会場に

鶴巻温泉春まつり

弘法の里湯周辺も会場に

飲食ブースなど充実

4月26日

文部科学大臣表彰を受賞

秦野市立末広小学校

文部科学大臣表彰を受賞

読書活動の推進を評価

4月19日

移動販売車で買い物支援

セブン-イレブン

移動販売車で買い物支援

市内の高齢者施設などへ

4月19日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 10月27日0:00更新

  • 10月20日0:00更新

秦野版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook