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秦野版 公開:2021年8月13日 エリアトップへ

はだの大日堂保存会 2年ぶり閻魔詣 「うちわ」配りPRも

文化

公開:2021年8月13日

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催しを告知するポスター
催しを告知するポスター

 はだの大日堂保存会(松本亮三会長)が蓑毛大日堂(秦野市蓑毛674)境内閻魔堂で毎年実施している「閻魔詣(えんまもうで)」を、感染症拡大防止の観点から規模を縮小し8月16日に開催する。今年は2年ぶりの実施となるほか、同会の長らくの課題である大日堂の建物や仏像群の修復をPRするため初めて作成したオリジナルうちわの配布も行われる。

 閻魔詣は「地獄の釜の蓋が開く」と昔から言われている8月16日に行われる行事。「閻魔様が地獄を留守にするこの日に参拝すると無病息災・延命長寿の功徳がある」とされ、閻魔堂を持つ蓑毛大日堂に昔は多くの参拝者が訪れていた。

 この風習は一時途切れていたが、はだの大日堂保存会(当時の秦野みのげ文化の会)が復活させ2014年に初開催。以来毎年行っていたが、昨年は新型コロナの影響で中止となった。

 今年も開催の是非が話し合われたが、基本は屋外の催しで密が避けられる環境にあることから、規模を縮小しての実施を決定。食べ物販売や紙芝居などは中止とし、瓶詰ジャムなど持ち帰りの土産品を一部販売する。

 会場は仁王門をくぐると参道の両脇に提灯が設置され、境内を幻想的に照らし出す。大日堂横の階段を上った先にある閻魔堂が開放され、閻魔像や十王像など文化財を拝観することができる。

 「秦野の文化を途切れさせず後世に引き継いでいくため、感染症対策を講じ実施します」と同会では話している。

参拝者に無料配布

 また、この日は同会が初めて製作した大日堂のオリジナルうちわを、参拝者に無料で配布する。表面は黒い背景に閻魔像と閻魔詣の提灯をあしらった迫力あるデザインを施し、裏面には柔らかいテイストで描かれた大日堂のMAPや年間の催しのスケジュールなどが記載されている。

 大日堂は国登録有形文化財の建物や県・市指定重要文化財の仏像群を多く有しているが、各建物で数千万単位の修繕費が必要なほか、仏像も早急な修復が必要という鑑定結果が出ている。保存会ではうちわなどの啓発グッズを活用し、こうした状況の周知と寄付の協力を呼びかけていく。

今回初めて製作したうちわ
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