秦野市東田原在住の村田厚子(73)さんは、東京2020オリンピックにボランティアとして参加、その思い出を聞いた。
村田さんは江の島で行われたセーリング競技の選手村となった大磯プリンスホテルで10日間あまり、選手のマッサージやトレーニングの受付、クリーニングの受付などに従事した。中国での留学経験が豊富で中国語に明るく語学が生かせるとワクワクしていたが、残念ながら中国選手団の入村はなかったという。
しかし選手村にはデンマーク、マレーシア、韓国など35カ国からおよそ300人が入村しにぎやかになった。「選手たちが少しでも快適に過ごせるようお世話しました」と振り返る村田さん。コロナ禍の影響で選手村から外に出ることができない選手たちの気分転換になればと、折り紙を教えたりおしゃべりしたり、時にはレクリエーションの一環として選手の卓球の相手を務めるなど、交流を深めた。「お相手した選手やスタッフからとても親しくしていただいた。シンガポールの選手からユニフォームをいただいたり、いろんな国の方からバッジなどの記念品をプレゼントされたり、本当に良い思い出となりました」と話す。セーリング競技終了後、選手らの退村に際してはスタッフ総出でバスを見送ったという。
新型コロナの影響により1年延期された同大会。様々な議論があった中、自身は強い気持ちでボランティアに臨んだ。「ボランティアを通じて得られた様々な出会いや交流は、私にとって本当に貴重な経験になり、選手に負けないくらい充実した日々を過ごすことができました」と話す。
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