多摩市を代表するイベントのひとつ「せいせき桜まつり」(桜ヶ丘商店連合会、同実行委員会主催)。今年も4月に開催を予定する中、プレイベント「浪江と多摩をつなぐ和太鼓コンサート」が2月27日(土)、午後1時から関戸公民館ヴィータホールで開催される。東日本大震災で被災した福島県浪江町の子どもたちと多摩の子どもたちの交流を目的とした同コンサート。担当する実行委員の平清太郎さんは「子どもたちの交流を通じて、お互いの街の未来について考えるきっかけになれば」と話している。
東日本大震災からもうすぐ5年。市内を代表するイベントのひとつ「せいせき桜まつり」を主催する同実行委員会と桜ヶ丘商店会連合会は、震災直後から被災地を訪問し、復興ボランティア活動を実施するほか、12年から復興支援イベントを開催してきた。
今年も、4月3日に開催予定の桜まつりで、復興支援イベントを企画しているという。そうした中で、本番までに3つのプレイベントを開催する計画で、今回のコンサートはその第一弾となる。
児童15人が多摩に
コンサートは、多摩市教育委員会、浪江町教育委員会、関戸・一ノ宮コミュニティセンターの共催で「故郷を離れても郷土伝統(和太鼓)継承!」と題し、福島県浪江町立浪江小学校・津島小学校の児童を招待し、多摩市立瓜生小学校の児童たちと和太鼓で協演するというもの。
「浪江焼きそば」で有名な福島県双葉郡浪江町は、福島第一原発事故の影響で、全町避難となり、6小学校すべてが休校となった。現在は、浪江、津島の両校が同県二本松市で授業を再開しているものの、震災前、町内にいた児童1162人は、両校あわせて15人に。そうした中で、子どもたちは震災を乗り越え、前を向いて進もうと、双葉郡に伝わる標葉栴檀(しねはせんだん)太鼓の練習に励んでいるという。
一方で、瓜生小学校では伝統文化である瓜生太鼓に全校で取り組んでおり、地域のイベントなどにも参加している。
共に和太鼓という伝統文化に取り組む子どもたちがいることから、和太鼓を通じて交流を図り、浪江町や多摩市の未来について考えようと、企画したのが今回のコンサート。当日は浪江町の子どもたち15人と瓜生小学校の6年生43人が協演する他、多摩市で活動を行う「和太鼓せいせき鼓桜」も特別出演。舞台監督の栗原尚恒氏、脚本家・映画監督の板倉真琴氏が映像や舞台の演出も手掛ける。
担当する実行委員の平清太郎さんは「浪江と多摩の子どもたちが太鼓を一緒に叩く中で、置かれている状況や人づくりをお互いに考えるきかっけになれば。子どもたちの心に残るコンサートとして楽しい思い出になってほしい。ぜひ子どもたちの演奏を聴きに来ていただきたい」と話している。
要申込みで入場料は1000円(資料代)。申込み、問い合わせは、桜ヶ丘商店会連合会【電話】042・373・5869、【メール】office@seiseki-s.comへ。
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