昨年行われた統一地方選挙から1年が経過するにあたり、タウンニュース多摩編集室では、現職の多摩市議会議員に対してアンケート調査を実施。市が抱えている課題、その解決策や対応策などを聞いた。その結果、「少子化・高齢化」「公共施設問題」「多摩ニュータウン再生」を挙げる意見が多く、それらの課題への対応策も特徴的なものが多かった。
アンケートは、3月15日から4月4日にかけて実施。現職議員25人のうち、22人から回答を得た。質問内容は、「多摩市が抱えている課題」「その解決策・対応策など」で、記述式、複数回答可で聞いた。
少子化・高齢化
「課題」についての結果は「少子化・高齢化」を挙げる議員が18人と最も多く、並行して「人口減少問題」を挙げる声も複数見られた。解決・対応策では、高齢化について特徴的だったのが「スマートウェルネスの取り組みに注視」「介護・医療等支えが必要になった時の支援体制の再構築」「介護予防、認知症対策の強化」「在宅介護への支援、包括支援センターや相談窓口の強化、地域の見守り体制の強化」「若い時から運動習慣を継続し、介護にならない施策充実」を挙げ、少子化については「子育て世代を呼び込む」「子育て世代に選ばれる学校教育環境の創出」「婚活サポートや新婚生活支援に力を入れ少子化対策」「住環境の整備」「市内各駅周辺の商業活性化、職住近接、保育教育の充実」といった声が挙がった。
公共施設問題
次に多かったのが「公共施設問題」で、15人の議員が回答。パルテノン多摩や公民館などの更新、老朽化、維持管理、機能再検討、見直しについて等が挙がった。解決・対応策では「公共施設再編の必要性を説得するだけでなく、再編後の未来ビジョンを示し、市民から知恵を出してもらえるような進め方を」「維持補修の財源の手立てが厳しい。根本のところで国の政治を変えること」「機能や優先順位を若い世代と見出すべき」「学校の空き教室に高齢者施設や保育所を設置するなど、一つの公共施設に複数の役割を持たせる」「使用目的・利用状況を鑑み、将来を見据えた中で次世代に責任をもって取り組むべき」という意見が挙がった。
多摩NT再生
「多摩ニュータウン再生」を挙げた議員は10人。解決・対応策は「住環境や交通環境の整備」「政策を主導した国や都に一定の責任を果たさせることが重要」「住民と一緒に話し合い、知恵を出しながら取り組む」「中低層団地の建替えやリノベーション」「尾根幹線沿道の有効活用」「尾根幹線沿線に新しい公共輸送手段の整備」などが挙がった。
その他に「待機児童対策・解消」を課題に挙げた議員が5人。また少数意見では「地域包括ケアシステムの確立と、子育てと介護が重なる世代への対応」「将来を見据えた行財政運営」「高齢者・非正規雇用化による貧困化」「特養ホームなどの待機者の解決」「介護を支える働く世代の介護離職などの悩み解消」「中層住宅への耐震、エレベーター対策」「健康政策」「各世代における生活困窮」「シティセールス」「まちの再活性化や持続可能なまちづくり」「南側に長く伸びきった多摩センター駅の回遊についての課題」等を課題として挙げた。
多摩市議会議員アンケート
各市議の回答はタウンニュース政治の村で公開中です。
http://seijinomura.townnews.co.jp/election/2016-tamashigi.html
多摩版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|