東日本大震災の影響で中止となって以降、休止されていた「せいせき多摩川花火大会」。昨年、地元商店会、団体ら有志と多摩市で実行委員会を結成し、花火を取り入れた新たな地域活性化イベント「せいせきみらいフェスティバル」を開催。75発を打ち上げた。今年9月に第2回の開催を予定している同イベントでは打ち上げ数を300発に増やそうと、現在、クラウドファンディングを活用して資金集めを行っている。同実行委員会では「ぜひ皆さんに参加していただき花火の打ち上げを」と話している。
かつて市内で最大規模のイベントとして長年開催されてきた「多摩川関戸橋花火大会」。2005年には地元商店会や自治会、各団体で実行委員会を結成し「せいせき多摩川花火大会」と名前を変え親しまれてきた。2011年に東日本大震災の影響で中止となり、今後の開催を検討していく中で、実行委員会の運営体制の維持や、協賛金、安全対策にかかる経費の確保が困難となったことから休止となっていた。
そうした中、昨年、再び地元商店会や住民、団体を中心に、これまでのような花火を中心としたイベントではなく、花火をひとつのツールにした地域活性化イベントを企画しようと、実行委員会を結成。9月に「せいせきみらいフェスティバル」を開催した。地元商店の模擬店やステージショーなど子どもを中心としたイベントを実施し、打ち上げ時間約30秒、75発を打ち上げ、会場を盛り上げた。
今年は、9月18日(日)に第2回の開催を予定しており、花火の打ち上げ数を300発に増やそうと計画(子ども向けワークショップイベント「KAOFES」と共催)。一方で、予算面が課題であることから、協賛金だけでなく、より多くの市民や、他地域の人にも参画してもらおうと、インターネットで不特定多数の人から賛同者や資金提供を募るクラウドファンディングを活用して、打ち上げ資金を捻出することとなった。
「ゆくゆくは単独で」
目標金額は80万円で、期限は8月20日(土)まで。出資者には返礼品が用意されており、オリジナル缶バッジや、お菓子詰め合わせ、オリジナル花火のレプリカなど、出資金額によって異なる。
福井宏昌実行委員長は「花火大会の復活を望まれている方は多い。ただ以前のような規模は人的にも、予算的にも厳しい。昨年、少ないながらも花火を打ち上げることができ、子どもたちが喜んでくれた。子どもたちに間近で打ち上げる所をみせてあげたい」と思いを語る。重ねて「皆さんに参加してもらって、一緒につくりあげるイベントにしたい。ゆくゆくは別々に開催できるようになっていけば。ぜひご協力をお願いします」と呼びかけている。
なお、同イベントへの出資は「FAAVOせいせきみらい」で検索を。
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