按針ゆかりの4市が連携 功績発信と活性化めざし
横須賀市を含む、三浦按針(ウィリアム・アダムズ)にゆかりのある4市が連携して顕彰や地域活性化に向けて取り組む「ANJINプロジェクト」が8日に発足した。この日、塚山公園で開かれた「三浦按針祭観桜会」の中で、4市長がパートナーシップ宣言に署名した。今後はサミットを毎年開催しながら交流を深め、まちづくりにもつなげたい考え。
パートナーシップ宣言書に署名したのは横須賀市の吉田雄人市長と、大分県臼杵市の中野五郎・静岡県伊東市の佃弘巳・長崎県平戸市の黒田成彦の3市長。それぞれ、按針が江戸時代初期に領地を与えられたり洋式帆船を建造したりと、ゆかりがある。宣言書では、4市が協力しながら按針を顕彰することなどを確認。この日吉田市長は、「按針を通して横須賀の魅力を発信していきたい」とあいさつした。
今後は、4市長が意見を交わす「ANJINサミット」を5月に平戸市で初開催する。各市の持ち回りで年に1回行いながら、まちづくりの具体的な取り組みなどを検討していく。
大河ドラマ夢に
三浦按針は日本に最初に来たイギリス人で、徳川家康の外交顧問として仕えた。逸見に領地を与えられたことから、地元ではゆかりの地としてこれまで町おこしに取り組んできた。8年前には「按針のまち逸見を愛する会」を発足させ、イベントなどを通じてその功績を発信している。
同会の米山淳一会長は「4市のネットワークができたことで、今後は首長のサミットから市民運動にまで広げていきたい」と話す。按針の菩提寺でもある浄土寺(西逸見)の逸見道郎住職は「再来年(2015年)は、家康の没後400年にあたる。NHKで家康と按針の大河ドラマが放映されれば」と展望を語った。
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