県社会人サッカー選手権で初のベスト4進出を果たした「初声FC」の代表を務める 鈴木 清道さん 初声町高円坊在住 34歳
無欲で楽しむ
○…県社会人サッカー選手権で初の準決勝に進んだ「初声FC」の選手兼代表を務める。県社会人リーグ登録わずか3年目での快挙にも、「うれしいですが、順調過ぎて怖い」と苦笑。リーグ登録時の目標の1部昇格も3部から順調に1年ずつクリアし昨年度達成してしまった。が、「自分たちはとにかくサッカーが好きで趣味として楽しんでいるチームなので、これより上を目指すとかいう強い意識はないんですよね」と無欲だ。
○…小学校低学年からサッカーとの「自然なつきあい」が続く。社会人になってからは別のチームに所属していたが、実弟が友人と共に立ち上げた初声FCに移り、最年長ということで代表も引き受けた。チームの魅力は「緩さ」と爆笑。気負わず楽しむ一方で、個人を潰すことなくチームプレーを引き出す運営を心掛ける。しかし、普通の社会人ゆえに仕事で試合にメンバーが揃わなかったり、県内ではあるものの相手チームのホームに出かける際の遠征費もかかるなど、上に行くほど悩みはつきない。「これ以上望んでいない」は素直な気持ちなのだろう。
○…自身も家業の農業の傍ら参加しており、試合には毎回行けるわけではない。特に現在まだ結婚して1年経たない新婚な上に、奥さんのお腹には赤ちゃんがおり、なかなか参加しにくい状況のよう。たまにはやりたくなります?の質問に、「もちろん!」と少年のように輝いた目で即答した。
○…子どものうちからうまい人と接することは刺激にもなり育成にも大事と話し、「将来的には、幼児・ジュニアなど各カテゴリーがチーム内にできたらいいな」と夢を話す。その第一歩としてぜひ三浦市サッカー協会に多くのチームが登録し、地元で大会が開けたらという。「11日の準決勝は多くの人に観に来てもらえたらうれしいです。明るく楽しいメンバーも募集してます」。最後まで途絶えることのない笑みに充実感が漂っていた。
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