三浦郷土料理研究会の会長を務める 西貝 恭治さん 三崎町在住 79歳
料理で三浦に活気を
○…「三浦といったらまぐろという言葉がすぐ帰ってくる。マグロだけでは寂しい。食の分野で他にも何か三浦ならではのものを作りたい」―。市内在住の有志が集まり結成された三浦郷土料理研究会。同会は、郷土料理の発掘と伝承、地場食材による創作を目的に活動している。23日、市勤労市民センターで同会の料理発表会を初めて行う。「三浦の食材を使った料理を提案することで、三浦の知名度を少しでも上げることができればうれしい」と言葉に力を込める。
○…発足は昨年。10代の頃から包丁を握り、ホテルの料理長を務めた氏。料理をテーマに活動していた複数のグループに精通していた。本格的に三浦の核になる料理を作るグループを立ち上げようという声に押され、氏に白羽の矢がたった。「三浦は元気がない。自分が得意な食の分野で三浦の力になれれば」と活動に加わった。
○…生まれも育ちも三浦市。子どもの頃は自然が遊び場だった。「魚釣りは得意だった」と笑う。「今以上に自然が豊富で、魚もたくさんとれた」と振り返る。18歳の時、東京へ。「当時は景気が良かった。水産系の学校に通っていたので包丁の扱いはお手の物。腕に自信があった」。都内の料理屋で働いた。「料理の世界は上下関係が厳しい。先輩から多くを学んだ」としみじみ語る。30歳の時、三浦に戻り、定年までホテルに勤務し、料理の腕を振るった。
○…現役時代から日本全国に出向いている。「勉強も兼ねてね。その土地の食文化など、参考になった」と話す。趣味は釣りと食べ歩き、骨董の収集、盆栽と多趣味。生花や絵心もある。「盛り付けも大事。料理を引き立たせるためには色合いや配置にも気を配る。生け花や絵も勉強した」。栄養は摂るがカロリーは控える、これが健康の秘訣だとか。「どこも悪いところはないよ」と胸を張る。「旨いものを美味しく食べられることに感謝している」と笑う。
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