神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
三浦版 公開:2017年6月23日 エリアトップへ

水中ホッケー選手として活躍し、今月4日の日本選手権で3連覇を果たした 荻原 佑介さん 和田在住 26歳

公開:2017年6月23日

  • X
  • LINE
  • hatena

未知への挑戦こそ喜び

 ○…ダイビングとホッケーが融合した3次元スポーツ、水中ホッケー。国内の競技人口は200〜300人ほどという知る人ぞ知るマイナースポーツを始めて8年が経った。今月4日に開かれた日本選手権では、攻撃の要として所属チームの3連覇に大きく貢献。今年9月のアジア大会に出場する日本代表候補にも名を連ねる。「発展途上の競技だからこそ上達に上限はない。そこが面白い」

 ○…大学の授業で初めて水中ホッケーの存在を知った。小学生の頃から競泳を続けていたこともあり、同じ水をフィールドとする未知のスポーツに好奇心がそそられた。すぐに友人たちと学内に部を立ち上げると熱中。新たに築いた伝統は、今も後輩たちに受け継がれている。呼吸もままならない極限の空間での戦いは「正直苦しい」と笑うが、ゴールを決めた瞬間の快感は何よりの醍醐味だ。

 ○…目下の悩みは練習環境の少なさに尽きる。知名度の低さに加え、多くのプールでは足ひれやシュノーケルの使用が認められておらず、施設の確保に苦慮。神奈川県内の愛好者も「おそらく片手で数えられるほど」で、自身は埼玉のスイミングスクールチームに属し、日々三浦との往復を繰り返す。「三浦半島はダイビングが盛んな下地がある。あとはきっかけさえあれば、裾野を広げられるはず」と熱を込めた。

 ○…普段は県立海洋科学高校で教鞭をとり、水泳部顧問として指導者の顔も持つ。練習の合間に水中ホッケーを教えたところ、生徒の反応は上々。ぎこちなさも取れ、競技への意欲が高まっていると言い、「国内初の高校生チームを作ることが夢」と破顔する。マイナーであることは何もマイナスなだけではない。若いうちから他人が経験できない世界を知ることで、時として思いもよらない道が開けるからだ。「ゆくゆくは、生徒と一緒に世界大会出場をめざせたら」。まだ見ぬ未来に思いを馳せた。

三浦版の人物風土記最新6

山内 雄己さん

潮風スポーツ公園・潮風アリーナの施設長を務める

山内 雄己さん

入江在勤 42歳

3月15日

ブル松原さん(本名:松原 実)

デビュー45周年を迎えたプロシンガーで、地元でも活動を始めた

ブル松原さん(本名:松原 実)

栄町在住 73歳

3月1日

藤井 伸行さん

「フレンドリーみうら」の代表で、今月初のセミナーと交流会を開く

藤井 伸行さん

岬陽町在勤 40歳

2月16日

森田 喜一さん

「ビキニ被災70周年・三浦市民集会」の実行委員長を務める

森田 喜一さん

栄町在住 89歳

2月2日

楠 恭子さん

「三浦海岸桜まつり」の特別企画でガイドを務める樹木医

楠 恭子さん

菊名在住 46歳

1月19日

塚越 克己さん

三浦消防署の署長を務める

塚越 克己さん

横須賀市津久井在住 60歳

1月5日

あっとほーむデスク

  • 3月15日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 2月16日0:00更新

三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

三浦版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月16日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook