平塚市は、高浜台の湘南海岸公園に整備する方向で検討していた「道の駅構想」について、方針を示す時期を今年度内に先送りすることを決めた。落合克宏市長は5月の記者会見で「(道の駅の)概略、いわゆる基本構想を夏くらいまでにまとめる」と述べていた。
市担当課の話では、道の駅構想を単独で進めるのではなく、ビーチパークや龍城ヶ丘プール跡地、大浜地区など、あらためて海岸エリアを一体的に魅力化する計画づくりに着手。道の駅もその計画の一部に位置づけて再検討し、年度内に全体的な方針を示すという。
担当課は「道の駅ありきで先行して進めていた歩みをいったん止めるということ。機能や場所も含めて検討する」と話す。
道の駅構想は、国道134号線の4車線化や圏央道開通などを受け、通過道路にされないための対策として、地元経済界などから要望が寄せられていた。茅ヶ崎市柳島も2019年7月に道の駅を開設する予定で、平塚市も湘南海岸公園での整備を急いでいた。
ただ、道の駅が駐車場やトイレを24時間開放する施設であることなどから、住環境に影響が出るとの声は地元に根強くある。
同公園での整備に反対する「海岸地区環境を守る会」のメンバーは「夜間の治安悪化や交通量増加による通学路の安全性など考えると、湘南海岸公園に造るのは無理な話だ」と話す。
担当課は「道の駅はネームバリューによる効果もある。海岸エリアをどうPRしていくかという方針を作り、全体的に検討を進めたい。24時間開けることで周辺に影響があるという声も含め、解決策を探りたい」としている。
平塚版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>