健全で活力ある森林を育て、次の世代に引き継ぐことの大切さを伝えることを目的に、毎年秋に開催されている「全国育樹祭」。その記念事業として、都内で緑を守り育てる活動を行っている「緑の少年団」による活動発表会が1月13日にパルテノン多摩で行われ、「愛和小学校緑の少年団」が最優秀賞を受賞した。その結果、「全国育樹祭」で行われる「全国緑の少年団活動発表大会」で活動発表を行うことが決まった。
毎年春に、天皇皇后両陛下による樹木のお手植えや種子のお手まきが行われる「全国植樹祭」。その天皇皇后両陛下がお手植えされた樹木に対し、皇族殿下がお手入れを行う行事として開催されているのが「全国育樹祭」だ。
1977年から始まった育樹祭は、毎年都道府県の持ち回りで開催されており、今年の秋に初めて東京で開催される。皇族殿下によるお手入れ行事や、式典の他、育林交流集会、森林・林業・環境機械展示実演などが都内各地で予定されている。
今回、「愛和小学校緑の少年団」が参加したのは、その記念事業のひとつとして行われた「東京都緑の少年団交流大会」で、都内で活動を行っている8団体が参加して、それぞれの取り組みを発表した。
子どもたちが考え実行
愛和小学校は2016年10月に「緑の少年団」を発足。1年生から6年生までの全校児童が参加して「愛和小グリーンプロジェクト」と題して、学校林「愛和の森」の中で「菜園」「森」をテーマに、各学年でそれぞれ取り組みを行っている。今回、学校を代表して5年生の鈴木優之介(ゆうのすけ)くん、板橋龍平(たっぺい)くん、斉藤里奈(りな)さん、伊藤咲耀(さきと)くんの4人が会場で発表を行った。
内容は「愛和の森をより良くしよう」をテーマに活動する5年生の取り組みについて。森をより良くするために人間だけでなく動植物なども含めて「みんなの森」にしようと「ガーデン」「湧水」「果樹園」「テーブル作り」「階段作り」を行っていることを発表した。
4人は「発表でかまないようにしたけどかんでしまった」「他の団体のプレッシャーがすごかった」「他の発表を聞いて負けたと思った」などと発表を振り返り、最優秀賞で名前が呼ばれた際には「びっくりした」と笑顔で話した。今後については「湧水をもっときれいにしたい」「4年生にこの活動を受け継いでもらいたい」と意欲をみせる。
5年生の担任の森田真好教諭は「子どもたちが考えて取り組んだことが評価してもらえた。これからも自然と親しむバランスのとれた発想を持った子どもに育ってほしい。テーマが変わっても問題意識や知的好奇心をもって、積極的に試行錯誤しながら学習してもらいたい」と話していた。
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