電気通信業大手の「KDDI株式会社」の複合型宿泊研修施設「LINK FOREST」が4月1日、多摩センター駅近く、多摩郵便局そばの鶴牧3丁目にオープンした。
同施設を運営するのは、同社の子会社で企業向けの教育・研修などを手掛ける「KDDIラーニング(株)」(土橋明代表取締役社長)。
KDDIグループでは、人材育成強化を目的に教育・研修の専門会社として昨年4月に「KDDIラーニング」を設立。ニーズに応じた研修プログラムを提供する他、eラーニングをはじめとした教育プラットフォーム事業などを行う。その事業拠点として都心からアクセスしやすく、日常と喧騒から離れ、学びに集中できる場所にと今回、多摩センターに宿泊研修施設が建設された。名称はコミュニケーションの活性化を意味する「リンク」と、多摩の森をイメージした「フォレスト」を掛け合わせて名付けられた。コンセプトは「利用者が心穏やかになり、深く語らい合う中で人と人の絆を感じるような場」。
地上7階建てとなる建物には、1階に最大1500人収容可能な「FOREST HALL」を設置。最新の音響、映像機器、最大400インチのスクリーンを備えており、研修や勉強会の他に、セミナーや式典、イベント等を行うことが可能だ。同じく1階には、一般の人も利用できるコンビニエンスストアが今後入る予定だという。
3階、4階には様々なタイプの研修室が14室あり、部屋によっては連結も可能。和・洋2タイプの「FOREST LOUNGE」や、宴会や立食にも対応できる利用者向けのレストランなども用意されている。ハーバード大学やケンブリッジ大学のキャンパス、修道院をモチーフにした中庭があるのも特徴だ。
5階、6階には広々とした作りが特徴のシングル(25平方メートル)171室、ツイン(31平方メートル)10室の宿泊施設があり、5つの宿泊ラウンジや、ランドリーコーナーも備えられている。これらの施設は、自社だけでなく法人や個人でも利用することができる(利用料金や申込みは同社HPで確認を)。
3月26日に報道向けに開かれた内覧会で、土橋社長は「教育プログラムや教育管理システムなどの人材育成サービスを企業の皆様に提供していきたい」と話した。
なお6月には、同2階で「KDDI MUSEUM」と「KDDI ART GALLERY」の開館を予定。ミュージアムでは、実物の機器や資料を使って明治4年からの日本の国際通信の歴史について解説する他、auブランドで展開する歴代の携帯電話を展示。最新の5G・IoT技術を体験できる。ギャラリーでは、同社が所有する西洋・日本のさまざまな美術作品が展示される。
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