「平成の大山街道、大山みち写真展」で伊勢原市長賞に選ばれた 杉山樹弘(たつひろ)さん 石田在住 40歳
カメラは生活の一部
○…「カメラは趣味というより、生活の一部」と、いつも持ち歩いているデジタルカメラを見つめる。仕事の移動中も目の前に広がる景色を眺め「これだ」と直感が働いた時にシャッターを押すという。
○…仕事で借りている資材置き場の近くを走る大山街道とその脇に立つ道標、そこから望む大山を1枚に収めた。「雨降山とも呼ばれる大山の山頂を、雨雲がちょうど包む様子を撮りたかったので苦労しました」。ファインダーをのぞく日々は何日も続いた。写真展に応募した作品「雨降山」は寄せられた75点のなかで頂点に輝いた。「まさか自分が選ばれるとは思いませんでした」と受賞を喜ぶ。
○…東京都に生まれた。カメラ愛好家だった父の影響で小さいころから写真に興味があった。中学では写真部に所属し、父から譲り受けた一眼レフを使って学園祭などでカメラマンも務めた。「横田基地や地元の山にも出かけて写真を撮ったことが楽しい思い出」となつかしむ。高校に進むとカメラをしまい、情報処理の勉強に集中した。高校卒業後、就職を機に神奈川へ。日産テクニカルセンターでコンピューターのメンテナンス業務などに従事した。
○…結婚した2000年、家族の安らぎの場である住宅の仕事を志そうと日産を退社。転職先では木質製品の傷改修や営業などを学び29歳で独立。現在は石田に暮らしながら、住宅補修を行う会社の代表として日々汗を流す。「小田原や世田谷、品川にも現場があるので帰宅時間はいつも読めません。でも、家族の支えもあって思い切り仕事に打ち込めていますから」と充実した様子だ。「実は今、撮りたい写真があるんです」。それは、大山山頂からの眺望を背景に、愛する妻と息子の笑顔を収めた1枚。「何とか時間を作って早く実現したいですね」―。穏やかに笑った。
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