伊勢原版 掲載号:2012年9月21日号
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ロンドン五輪の近代五種・射撃で初めて使用されたレーザーピストルを考案した 菊地 孝之さん 子易在住 75歳

射撃の普及に献身

 ○…フェンシング・水泳・馬術・ランニング・射撃を一人でこなす近代五種競技。ロンドン五輪から射撃で使うピストルが、従来の実弾仕様から殺傷能力のない光線銃に変更された。日本では銃の扱いが厳しく制限されるため競技人口を増やすことが難しかった。また、海外でも同様の事情があるなか「なんとかしよう」と1971年にレーザーピストルを考案、開発した。これが国際的な理解を得て、今回から採用されることに。「レーザーピストル導入は必ず競技の普及や技術向上につながる」と語る。

 ○…栃木県生まれ。大学卒業後、電気会社に就職。エンジニアとして歩み始めてすぐ、23歳で肺結核を患い入院。片方の肺を全摘出し、2年半の闘病を経て仕事に復帰した。大好きなスポーツができなくなった悲しみは大きかったが、27歳の時に観た東京五輪が転機に。「たまたま、ライフル競技のチケットが取れて」。日本人選手が銅メダルを獲得した姿に感動し「自分も挑戦しよう」と決意した。

 ○…「ライフルには特別な筋力トレーニングやハードな有酸素運動もない。だから続けられた」。70歳で第一線を退くまで約40年にわたり競技を続けた。五輪出場はかなわなかったが、国体に6度出場し、世界選手権で4位に入賞するなど活躍。日本近代五種・バイアスロン連合の事務局長として競技の普及にも尽力した。「苦労の連続だったけど、スポーツの発展に貢献できたならうれしい」

 ○…大学病院に通院するため3年前に伊勢原へ。現在は妻、娘夫婦と暮らす。競技に関わる仕事から離れたものの、エンジニアの経験を生かして市民むけのパソコン教室を開いたり、自治会長としても汗を流す。「大変だけど毎日楽しいよ。こうした活動が趣味」とにっこり。充実した表情で話す姿は、アスリートのようにさわやかだった。
 

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