4月1日付で産業能率大学の第7代学長に着任した 宮内 ミナミさん 工学博士 56歳
「人財」育成の舵取り役
○…1979年の開学以来、産業能率大学で初となる女性学長が誕生した。「学部長のころから学内全体を見るように心がけてきました。学長になってもその姿勢は変わりません」と冷静な口調。新たな立場で見据えるのは社会で通用する人材の育成だ。「学生たちを社会で役立つ強い”人財”として送り出せるよう、カリキュラムのさらなる充実、教員の人事考課も含めた取り組みを進めたい」と意気込んでいる。
○…愛知県に生まれた。小さいころは毎日外で遊ぶ運動が得意な女の子だった。一方、勉強も好きで、高校生の時には「将来、学問の道に進もう」と決意。卒業後は上京し、慶應義塾大学工学部電気工学科に学んだ。授業、実験、レポートの日々は大変だったが運動好きは変わらず、体育会のテニス部にも所属。しかし「入ってみたら女子部員は私一人。さすがに辞めようと思いました」。それでも「一度決めたらやり切る」性分から、厳しい練習にも耐え、文武両道の4年間を過ごした。
○…大学院を経て、28歳の時、産業能率大学経営情報学部の専任講師に。99年に教授、03年に学部長、12年には副学長となり、現在に至る。今も教壇に立ち、学生との対話を欠かさない。都内と伊勢原を行き来する毎日の中には癒しもあるそう。「伊勢原のキャンパスからは江の島や、湘南ベルマーレ10市町村のホームタウンが見渡せます。これは圧巻」とにっこり。
○…夫、子どもと町田市に暮らしている。家族で行くサッカー観戦や舞台鑑賞が貴重なリフレッシュの時間。しかし、今はそんな余裕はない様子だ。「伊勢原の学生たちは真面目ですし、きっかけ一つで大きく伸びる。学外とも関わりを持ち、苦労しながら成長してほしい。学生時代は何度だって試行錯誤が許されるから」―。学長の任期は2年。穏やかな言葉と表情の裏には、強い使命感と学生たちへの愛情があった。
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