伊勢原版 掲載号:2015年2月20日号 エリアトップへ

3月7日に子ども科学館で開かれる「天文学習会」で講演を行う 飯塚 亮さん JAXA宇宙科学研究所勤務 36歳

掲載号:2015年2月20日号

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科学館育ちの研究者

 ○…「太陽をサクランボに見立てた場合、太陽とシリウスはどのくらい離れているでしょう」。両手で長さを表しながら質問を投げかける。「答えは神奈川県から北海道くらいの距離になります」。実際、太陽とシリウスはおよそ80兆Km離れているそうで、「宇宙のスケールを具体的にイメージしてもらえるような、宇宙に興味を持ってもらえるような講演会にしたい」と意気込んでいる。

 〇…平塚市に生まれた。小学2年生の時に大住台へ引っ越し、比々多小・山王中に学んだ。運動好きの野球少年だったが、ふと見上げた空の先に思いをはせ、宇宙や天体を勉強するようになった。厚木高校に進学後は、子ども科学館で星の楽しみ方を解説するボランティアに参加。一方、大山天文同好会にも所属し、宇宙への興味を深めていった。「宇宙好き、天体好き」を自認していたが、教える立場になって自分の知識不足を痛感。「この道を突き詰めよう」と東北大、東大大学院で天文学を学んだ。

 〇…兵庫県の西はりま天文台、中央大理工学部の助教などを経て、2年前にJAXA宇宙科学研究所に入った。2005年に打ち上げられたX線天文衛星「すざく」が撮影した画像をもとに天体を調査するかたわら、すざくの後継機を作る「Astro―Hプロジェクトチーム」にも加わっている。現在は都内に暮らし、自宅では2児の父でもある。帰りが遅くなることもしばしばだが、「なるべく家族に迷惑をかけないように頑張ります」と充実した表情で天職と向き合っている。

 〇…「こうして今、大好きな仕事ができるのは、子ども科学館のおかげ」と頭を下げる。人に教えた経験からその後の進路が決まった。そのきっかけが科学館だった。「だからこそ、今持っている知識と経験で伊勢原に恩返しがしたい。子どもたちに宇宙が持つ無限の魅力を伝えていければうれしいですね」。講演会にはそんな熱い思いで臨む。

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