9月にイタリアで開催された「ポッツォーリ国際ピアノコンクール」で優勝した 沼沢 淑音(よしと)さん 上粕屋在住 28歳
新進気鋭のピアニスト
○…鍵盤から手を離すと、千を超す観衆から拍手喝采を浴びた。イタリアの歴史あるピアノコンクールで初出場、初優勝の快挙。DVD審査を通過した43人のファイナリストに選ばれ、イタリア、フランス、ロシア、韓国など、世界各国の才能と渡り合った。本選最後の演奏はチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲」。オーケストラを従えての演奏は耳の肥えたオーディエンスをも魅了した。新進気鋭の日本人ピアニストにマスコミの取材が殺到。「緊張してうまく話せませんでしたが、うれしかったですね」と笑顔で振り返る。
○…上粕屋に生まれ、5歳でピアノを始めた。ピアノ講師の母から手ほどきを受け、小、中学生の時に出場した全日本学生音楽コンクール東京大会では2位入賞。徐々に頭角を現していった。桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)ピアノ科を首席で卒業後は、同大ソリスト・ディプロマコースへ。奏でる音色は周囲の評価を上げていき、22歳になると奨学生としてロシアに渡った。現地の音楽院を今年6月に卒業。現在は帰国し、地元で暮らしている。
○…「やっぱり伊勢原は良いですね。大山を眺めながらの散策が何よりのリフレッシュになっています」。休みの日もピアノに向き合い、国内外から招かれるコンサートに備えている。来年1月には大阪、そして3月にはコンクール優勝の副賞として、イタリアでのソロ公演も予定されている。「コンサートは運命的なもの。国境を超えた共通感覚である音楽を、出会うすべての方々に精一杯お届けできればと思います」
○…「過去に書かれた譜面を音で再現するのではなく、作曲家の思いやその時代背景を追体験すること」。これがピアノの醍醐味だという。「その体験を私だけでなく音楽を聴いてくださる方々にも味わっていただけるよう、練習に取り組んでまいります」。「ピアノ一筋」と語る人生を、謙虚に力強く歩んでいく。
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