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伊勢原版 公開:2016年4月8日 エリアトップへ

4月10日に凧揚げ大会を行う「楽天会」にせみ凧製作の指導をしている 山梨 十三男さん 沼目在住 71歳

公開:2016年4月8日

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感謝の気持ち凧に乗せて

 ○…自分で作った凧が青い空にふわっと揚がる瞬間。そして、糸を引く手元に伝わる風の感覚。それが毎回たまらないから、いくつになっても凧揚げはやめられない―。「空高く揚がる様子を見ていると心が晴れるんです」。趣味として続けている凧作りだが、今では教える側にもなり、10年前からは市内最大級の親睦団体・楽天会でせみ凧製作の指導をしている。今年も4月10日に、同会の「せみ凧揚げ大会」が渋田川近くの休耕地で行われる。

 ○…せみ凧は、市内東大竹にある大宝寺発祥の郷土玩具。伊勢原へ移り住んだ際にその存在を知り、作り方を大宝寺へ学びに行った。それからはせみ凧作りに夢中に。天気の良い日にはお決まりの場所へ作った凧を揚げに行き、竹が旬の時期には日向の山へ材料集めに出かける。昨年は、横幅約3・5mの巨大なせみ凧を製作し、中央公民館に展示した。「さらに大きなものにもチャレンジしてみたいですね」と子どものような笑顔で話す。

 ○…平塚市に14人兄弟の13番目の子として生まれた。小学生の頃から凧好きで、兄弟や友達とよく揚げて遊んだ。ときには落ちた凧を拾うために麦畑を踏み荒し、叱られたことも。「今となってはそれも良い思い出です」と笑う。結婚を機に伊勢原へ転居し、現在は5人の孫を持つおじいちゃんに。凧揚げのほかにも、30年前からは健康のために社交ダンスを始め、夫婦揃って週に5日、市内外で踊っている。「何事もメリハリをつけて続けています」。

 ○…「最近では凧揚げをする子どもの姿をあまり見かけなくなった。せっかくの郷土玩具。伝統が途切れるのは悲しい」。そんな思いもあり、作った凧を近所の子どもたちに配ることもあるという。「自分が凧を作って揚げることで、興味を持つ人が増えたら嬉しい。凧揚げが続けられる環境に感謝しつつ、これからも続けたいです」。空高く揚がる凧に思いを託す。

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