伊勢原市農業経営士会の会長に就任した 陶山 順一さん 下谷在住 63歳
国産の良さ伝えたい
○…若手農家の育成や農業振興に取り組み、農家の見本となる活動をする農業経営士。野菜や養豚などの農家16人が名を連ねる伊勢原市農業経営士会の会長職にこのほど就任した。その最初の仕事として、5月28日には市民農園「アグリパーク伊勢原」で落花生の種まき体験を親子向けに企画した。「農業の現場を理解してもらうことが大切。消費者と生産者の架け橋になりたい」と話す。
○…生まれも育ちも下谷。幼いころから酪農家の父の背中を見てきたが、「農業は全くやる気がなくて、コンピュータ系を勉強していた」と笑う。20歳で父を亡くし、長男として家業を継ぐことに。一年365日、風邪を引こうが朝晩働き続けた。酪農家として品質へのこだわりは人一倍強く、これまで神奈川県乳質改善共励会で3回、県知事賞を受賞している。経営士会には先輩からの誘いで、約20年前に入会。親子向けのそば作り体験を企画するなど、ボランティア活動に汗を流した。様々な会員の考え方にふれ、「視野を広げることができた」と充実した表情を見せる。
○…機械いじりが好きで、若かりし頃にはアマチュア無線の国家資格を取得。独学で英語やスペイン語を学び、世界中の人と通信していたという。「地球の裏側の人と、お互いよくわからない英語で会話してたよ」と懐かしむ。コミュニケーション力は酒の席でも発揮。大好きな焼酎を仲間と酌み交わす瞬間が、大きな活力となっている。
○…県知事の認定が必要な農業経営士は、試験や申告が手間といった理由から志す農家が少ないという。「会員増強へじっくり説明していくしかない」と課題を見据える。TPP加盟によって、大きな変化を迎えようとしている日本の農業。対応していくため、会の活動を通じて消費者に地場の食の良さを発信していくつもりだ。「安心・安全だということをアピールしていきたい」と語った。
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