4月1日付で第19代伊勢原市消防長に就任した 吉川 敏勝さん 神戸在住 55歳
「最大限の準備」で舵取り
○…現在、118人の消防署員が働く伊勢原市。「火災件数は減少してきたが、救急搬送は増加している」と指摘し「高齢社会にあってこの傾向は強まっていく」と警戒する。一方、容易に署員を増やせない現状にもふれ「現有戦力が高い志を持ち、最大限の仕事をしていくことが、今後ますます重要」と強調。関係機関との連携を密にして安心、安全な伊勢原を目指す方針を掲げる。
〇…神戸に生まれた。実家は農家で、学校から帰ると耕運機の掃除などをよく手伝った。長男ということもあり、跡継ぎを意識して中央農業高校、東京農業大学に学んだ。だが、消防団員として地域防災に尽力していた父の背中を見て「消防の道に進もう」と一念発起。22歳で市の採用試験に合格した。これまで予防課勤務が多かったが、東日本大震災の直後には宮城県仙台市に入り、食料や燃料の輸送支援に務めた。被災地で痛感した「日ごろの備えがあってもどうにもならないことがある」という事実。しかし「それでも最大限の準備をするのみ」を肝に銘じ、職務を遂行してきた。
〇…30歳で結婚し、2人の子どもに恵まれた。現在は2世帯で暮らしている。3月下旬、消防長の内示が出た時は「これから大変になるね。無理しないで」と家族全員が気遣ってくれた。実際、消防関連の行事は土日が多いうえ、これからは議会対応も加わる。気の休まらない日々が続くが「80歳を過ぎても現役で畑を守る父を見習って頑張ります」とにっこり。今後、消防団員との交流なども活発に行い「最大限の準備」を徹底していく。
〇…趣味はドライブ。愛車のジムニーで国内を巡るのが年に数回の楽しみという。現在55歳。「これまでの人生で今が一番脂の乗った時期だと思って頑張りたいですね」と意気込んでいる。職責をやりがいにかえ、表情には緊張感と充実感。伊勢原の防災・救急に今日も全力で取り組む。
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