クルリンがデザインされた畳縁を使ってティッシュカバーを製作した 今福 歳也さん 小稲葉在住 55歳
誠実がモットー
○…他県の畳店が、ご当地キャラクターをモチーフにした畳の縁で小物を作っていることを知り、市内畳業の活性化と伊勢原市のＰＲを目的に今回製作を思い立った。仕事を終えてから、一つひとつ手作業で作る。「クルリンをきっかけに伊勢原を知ってもらい、畳にも関心をもってもらえればと考えました」。
○…山梨県生まれ。父親が畳店を開業するにあたり、５歳の時に小稲葉に。小学校のころから釣り具のルアーを手作りしていたほど、モノづくりは好きだったという。伊志田高校を卒業後、家業を継ぐため埼玉県内の畳学校へ。３年間実家を離れ、寮や修行先の畳店で住み込み生活をして畳を学んだ。「父から跡を継いでほしいとは言われませんでしたが、独りで忙しく働く父の姿を見ていたので、サポートしたいと思っていました」。実家に戻り父の背中を見て仕事を覚えた。25歳で結婚。３人の男の子に恵まれたが息子たちには跡を継いでもらうことを自ら断った。「子どもたちには、家業を気にせず好きなことをやってほしいと思ったんです」と父親の優しさを見せる。
○…子どものころに父親から教えてもらった釣りが今でも趣味。最近はなかなか行けていないが、「丹沢湖や相模湖にバス釣りに行きます。自然の中で無心になるのが気分転換にはもってこいです」と微笑む。
○…「お客様に安心感をもっていただけるよう、誠実を常に心がけています」と力強く語る。「消費者に有益な情報を発信したい」とＳＮＳで他の畳店や産地などと情報を共有。また安全安心のため、国産減農薬イ草にこだわる。「自己満足にならないよう、楽しみながら今後も畳の魅力を多くの人に伝えていきたいですね」と笑顔で語った。
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