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横須賀版 公開:2012年1月13日 エリアトップへ

太陽光・風力でエコ幼稚園 取り組み評価され、ECO大賞の特別賞に

文化

公開:2012年1月13日

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園庭を囲む3つの園舎には全て太陽光パネルを設置、風力発電も元気よく回る
園庭を囲む3つの園舎には全て太陽光パネルを設置、風力発電も元気よく回る

 園庭から園舎をぐるりと見渡すと、屋根に光る黒いパネル。見上げると、クルクルと回るプロペラ―。大津幼稚園(室北篤郎理事長)では見慣れた光景だ。

 同園では2000年、先代の理事長が自然エネルギーに関心を持っていたことから、園舎新築時に太陽光発電パネルを設置。これを機に、他の園舎にも順次取り付けた。現在では合計約20kwの発電が可能になっている。設置に関しては、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)との共同事業としても進められており、ここ5年での積算発電量は約5万kw。園のエントランスには現在の発電量がひと目でわかるモニターも設置されている。

 さらに昨年、風力発電も導入。480wと発電量は僅かだが、太陽光発電と併せると、園全体の約3分の1の電力を賄えているという。「エアコンなど大きな出力を要するものは難しいが、室内の電灯などはこれらの発電で十分」と理事長。休園時など園で電気を使っていない時間帯は、売電も行っている。風力発電は、震災を受け非常時の備えも兼ねたものだが「少しの風でも電力になっている」と園職員も驚きだったという。

 近年、小学校に入ると授業や教科として環境を学ぶ機会が設けられるようになったが、同園では「幼稚園という教育の場で、勉強として身につけるのではなく、まずは子どもたちに興味・関心を持ってもらいたい」という思いがある。園舎を利用した発電以外にも、ごみの分別やエコバッグづくり、廃材などを利用した創作、ゴーヤの緑のカーテンと、日ごろの活動も環境をテーマに多種多様。他にも、階段ホール壁面にも県産木材の間伐材を利用するなど、積極的かつ自然に取り入れているのが同園流。「生活の中から取り組むことが、子どもの環境意識の礎になるはず」と理事長は話す。

 こうした活動が評価されて、同園は今年度「横須賀ECO大賞」の特別賞(省エネ教育賞)を受賞した。今後の自然エネルギーの利用や環境教育ついては、「土地柄を生かして、地中熱を利用した発電や湧き水を使ったビオトープなどに挑戦してみたい」と、『エコ幼稚園』のアイデアは尽きないようだ。
 

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