小学生の半数以上、中学生は80%―。これは、携帯電話(スマートフォン)の所持率だ。ネット依存症の危険やいじめ・トラブルの増加などが社会問題となる中、横須賀市教育委員会と市PTA協議会、市立小・中学校長会の三者が連携し、このほど、利用ルールをまとめた「よこすかケータイ・スマホ スタンダード」を発表した。市では、6年前からインターネット等有害情報対策会議などで情報共有を行ってきたが、ここから一歩踏み込んで、具体的な「横須賀ルール」を掲げて啓発に乗り出した。チラシ=写真=は3万部発行、新年度から各学校で配られる。このような取り組みは、県内では初めてだという。
小学生向けの内容は「保護者の責任において、子どもに貸し与える」「フィルタリング機能を利用」「午後9時以降の利用は控え、保護者が預かる(中学生は午後10時)」「モラルやマナーを守り、思いやりを大切にする心を育てる」の4項目。市教委担当課では「保護者が”貸し与えている”という認識を持ってもらい、家庭内で使い方やルールをいま一度、話し合ってほしい」と話す。児童生徒の半数以上が携帯電話を手にしている現状で、持たせないのではなく、持つうえでのモラルやルールを徹底する必要性を重視する。
こうした啓発に乗り出した背景には、家庭学習の時間とスマホ・ゲーム利用時間との相関が浮かび上がっていることも影響している。全国学習状況調査の結果でも、スマホやゲームの利用が4時間以上という児童生徒と、30分以下の子どもの正答率に10%以上の開きがあったという。家庭学習時間の確保という面でも、利用時間など「スマホとの付き合い方」への理解が求められている。
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