横須賀製鉄所の創設150周年となる今年、市内でさまざまな記念事業が行われる。
市全体としては、11月の記念月間を中心に、関連イベントが実施される。式典や特別企画展などが中心となるが、地域での取り組みとして、市内9地区の行政センターと本庁では、製鉄所をキーワードに講座と写真展を企画している。各地区で独自に内容を検討しているもので、今後11月ごろまで随時実施される。
いち早く、5月に講座を行ったのは、大津・浦賀・西地区。大津では、製鉄所を支えた軍港水道をテーマにした講座とウォーキングを行い、浦賀は製鉄所の歴史を基礎から学ぶ講座を開講中だ。他には、ゆかりの人物と製鉄所の関わりを紐解くものや、日仏の文化交流をテーマにした内容など、独自色を打ち出している地区もみられる。
一方で写真展は、どの地区も、製鉄所と地域の今昔写真をパネルで展示する内容。その中で、田浦では写真に加えて近隣の旧家に伝わる小道具の展示も行うという。講座・写真展ともに開催時期や内容が未定の地区もあり、150周年を軸に身近な歴史を「地域で学ぶ」という機運が市全体で高まっているとは言い難い一面もある。
郷土愛醸成の契機
9日に行われた市議会定例会で南まさみ議員(自民党)は、記念事業に関連した各地域での取り組み実績を質問。吉田市長は「(150周年は)身近な地域の歴史の理解を深める良い機会。行政と地域連携の継続した取り組みは、郷土愛や地域活性化につながる」と答弁している。
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