神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2020年2月7日 エリアトップへ

横須賀港 新フェリー航路 港運関係者「ふ頭の安全性に不安」 計画中断求め市と協議へ

社会

公開:2020年2月7日

  • LINE
  • hatena
現状のふ頭入口。国際貿易港として保安措置の対象となっており、フェリー地区とのすみ分けも課題
現状のふ頭入口。国際貿易港として保安措置の対象となっており、フェリー地区とのすみ分けも課題

 横須賀市は、国内の港に定期航路開設に向けた「ポートセールス」を展開している。貨物船や客船を誘致し、港を通じた地域振興や経済の活性化を狙う。

 2018年12月には、横須賀港(新港町)と北九州港に新たなフェリー航路を開設することを発表。運航開始予定は21年春で週6便、1万6千トン級のフェリーで片道20時間30分かけて貨物などを海上輸送する計画だ。

手狭な用地

 これに反対の意を示したのは、港運関係事業者からなる横須賀港運協会。現在、同港は自動車輸出のための運搬船や冷凍マグロの水揚げなど月10隻程度が接岸しており、協会では搬入・搬出車の安全の徹底や周辺への騒音に関して、近隣住民への対応も担ってきた。

 市の説明によると、フェリーには貨物車両が最大170台乗船する計算で、出入りを合わせると340台がふ頭用地で行き来するという。同協会が危惧するのは、用地内と周辺道路の安全確保。「長年、細心の注意を払って運営してきた。ひとたび用地内で事故が起これば、物流がストップしてしまう。ふ頭用地は手狭で、国際貿易港として荷役作業にも影響がある」と話すのは同協会の鈴木稔会長。

 立地にも問題がある。ふ頭入口は救急医療センターに面しており、道路はよこすか海岸通りと接続する緩やかなカーブ。トレーラーが2台3台と続くと見通しも悪く、以前にも付近で事故が起こっているという。「国内を見ても横須賀ほど官公庁や住居と隣接しているフェリーターミナルはない」と話す。「道路事情や騒音、交通量などを市はどれくらい把握・想定しているのか。地元自治会に対しても、決定事項の説明では納得できないと思う」と指摘する。

「共存共有は難しい」

 一昨年末にこの計画が公表されてから、具体的な内容が協会に伝わったのは昨年秋ごろ。「協力できる部分があればと考えていたが、フェリーと共存するのは難しい」として、先月中旬に行われた港運関係の集まりで「計画の中断を求める」という立場を明らかにした。今月上旬には、市に協議の申し入れをする方向で「誰が安全を担保するのか。稼働させてから考える―では手遅れだ」と話している。

 こうした関係団体の動きに対して、市担当課は「丁寧に話をして検討策も説明していきたい」と話すにとどまっている。

横須賀版のローカルニュース最新6

豆力士、土俵で奮闘

わんぱく相撲 横須賀場所

豆力士、土俵で奮闘

4月23日

「ピンクリボン」チャリティー講演会

エコやぎさんたら元気に食べた

エコやぎさんたら元気に食べた

環境にやさしい除草活動

4月23日

長井一帯を会場に

長井一帯を会場に

地域有志のフリマ企画

4月21日

猿島往来に「黒船」

猿島往来に「黒船」

トライアングル 新造船就航

4月20日

武者行列にあわせ新御城印

武者行列にあわせ新御城印

甲冑や旗など意匠に

4月19日

あなたの街の植木屋さん ハロー・ガーデン

土日祝OK!見積り・出張費0円!1本からでも対応します!

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook