市立鴨居小学校4年生73人が制作したアート作品を周辺地域に点在展示させる初の試み「KAMOI環境アート」が今月6日まで行われている。
児童たちの「総合的な学習『環境プロジェクト』」の授業の一環で、これまで1年間鴨居地域の環境や街について座学や課外授業などを実施してきた。今回は集大成として、グループごとに環境保護の大切さをテーマとしたアート作品を制作。紙粘土やペットボトル、ビニールなど身近な素材を使った立体作品25点が学校周辺の神社や店舗、個人宅の軒先に日中限定で展示されている。
担当した学年教諭によると、新潟県で3年ごとに開かれている、里山を巡りながらアートを楽しむ国際イベント「越後妻有 大地の芸術祭」からヒントを得た。自ら環境の大切さを学ぶだけでなく、街中に作品を展示して地元を歩き、地域の人たちと挨拶を交わすなど、児童と住民が互いに環境を考え、交流を育む機会にしたい狙いだ。初日には児童たちが街を歩きながらゴミ拾いも行ったという。
身近な海も題材に
各グループの作品は学校近くの海を題材にしたものやゴミのポイ捨てを問題視したもの、地球規模での環境美化を訴えたものなど様々。「くらべてごらん‼現実の海と理想の海」をテーマにした上山美海さんは「実際の海は理想と違い、きれいではないことをわかってほしいという思いを作品に込めた」と話す。紙粘土で地球を表現した榎本旬汰さんは「ゴミで汚れている地球をみんなできれいにしようと伝えたい」と話した。
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