「YOKOSUKA」から世界へ「LOVE」を発信―。横須賀市が日の出町の横須賀海岸通りに設置した長さ50mの壁面アート。プロのアーティストらに混じって、市立横須賀総合高校3年の福島隼さん=写真=も作品を手掛けた。
美術部の名門である同校だが部員ではない。ただ同部を指導する高野芳幸教諭が声を掛けたのは福島さん。趣味で描く絵に類いまれな才能を感じていたからだ。
構想3カ月、制作2週間。マジックペンとエアブラシを使って手書きで仕上げた。横須賀らしい艦船や多人種の血を模した様々なレッド、ペリーが日本に広めたとされるアイスクリーム、開国時の住民の目に外国人はこう映ったのではないかと宇宙人のイラストなどが、今にも飛び出さんばかりに”POP”に描かれている。「いい経験ができた。評価されなくていい。自分の絵を好きだと思ってくれた人の心にだけ刺されば」
自宅は金沢区にあるが、幼い頃から父に連れられ、ドブ板などで異国の空気を感じた。6歳から自転車競技のBMXを開始。高校に入学すると、学校帰りにうみかぜ公園で汗を流すのがお決まりに。またDJやモデル、自身でデザインした服を販売するなどマルチに活躍。いつしかストリートカルチャーにどっぷり浸かっている。卒業後は専門学校へ進み、グラフィックデザインを学ぶという。
「出来ることは何でもやりたい。色んなものを見て、吸収して、世界に通用する表現者になりたい」
横須賀版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>