横須賀商工会議所会頭でかながわ信用金庫理事長の平松廣司氏が塾長を務める「よこすか平松塾」がスタートしている。経営者に必要な知識、課題分析力、倫理観などを身に付けてもらう試み。次代の横須賀経済を担うミドル世代、44人が参加している。座学とディスカッションを中心とした全6回のプログラムで平松氏が自ら講師を務めている。
5月16日の講義では、経営者が知っておきたい経済学と経済学者をテーマに、原理原則や経済の変遷、昨今の為替相場が経済にどのような影響をもたらすかなどを持論を交えながら説いた。平松氏は「円安にウクライナ情勢が加わり、国内の物価がさらに上昇する可能性が高まっている」と指摘し、自社の仕入れと売り上げ、利益の構造を再度確認して、これからに備えるべきだとした。
横須賀が直面している人口減少にも危機感を示した。「消費の中心を担う若い世代が不在になるとGDP(国内総生産)が上がらなくなる。地域の経済人として一人ひとりがこの課題と向き合わなければならない」と力を込めた。
以降の講義では、平松氏が経営の手本としている明治の実業家、渋沢栄一についても学びを深める。経済と道徳の両立を説いた企業理念とともに、約500の企業に関わり、約600の社会事業に携わった功績から、現代に求められている企業活動の姿などを考えるという。
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