活動報告 「ウインドのまち」可能性を追求 横須賀市議会議員 青木哲正
待望のウインドサーフィンワールドカップ(W杯)が横須賀・津久井浜海岸に戻ってきます。2017年・18年・19年と連続開催されていましたが、新型コロナウイルスの影響で昨年、一昨年は中止に。実に3年ぶりとなる大会に期待が高まるばかりです。
横須賀市は、「音楽・スポーツ・エンターテイメント」によるまちの活性化を主要政策に位置づけています。ウインドW杯はそのひとつ。競技を通じて地域の魅力発信や交流人口の増加、国際交流につなげるとともに、まちづくりや地域づくりにどのように落とし込むかを考えることが重要となっています。
大会会場の津久井浜海岸は全国屈指のウインドサーフィンゲレンデとして知られています。県と市は、愛好家の皆さんが快適に過ごせるように、公営駐車場料金を見直し、シャワーやセッティングエリアを設置しました。周辺の店舗やカフェが連携して、「横須賀ウインドブルー」と命名したオリジナルカクテル、クッキーやパン、和菓子などの商品を開発。地域一帯で「ウインドサーフィンのまち」をめざす取り組みを進めています。W杯の休止期間が長引いたことでややトーンダウンした印象がありますが、今回を機にもう一度盛り立てたいと考えています。
新型コロナを機に、自然を相手に個人で楽しめるスポーツが人気と注目を集めるようになりました。ウインドサーフィンはまさにぴったりで、ショップの体験スクールを訪れる人が増えているそうです。新しい生活様式が提唱されるようになり、「ワーケーション」と呼ばれる仕事と余暇を両立させる新しい概念も広がっています。三浦半島エリアでは、趣味をライフスタイルに取り入れ、都心へ通勤する移住者も増えています。
こうした時代のトレンドを捉えて、週末移住や二拠点生活を積極的に迎え入れる移住・定住施策にチャレンジしてみる価値はありそうです。
ウインドW杯が、住民主体のまちづくりを進める絶好の機会にもなっています。北下浦地域では、大会運営を側面から支える「ウインドサーフィンW杯応援団」が組織されており、ウインドサーフィンの「適地」という地域資源を活かし、持続可能なまちの発展をめざして活動しています。新型コロナに翻弄された3年間は大きな痛手ではありましたが、経済効果と社会効果の両方の果実を得るために、もう一度、ここから巻き返しを図っていきたいと思っています。
〈あおき・てつまさ〉昭和30年11月29日生まれ・66歳/野比在住/5期目
青木哲正議員
横須賀市
|
|
|
|
|
|