かつて少年少女たちが胸を躍らせた巨大ロボットアニメに焦点を当てた展示企画「日本の巨大ロボット群像」展が、横須賀美術館(鴨居4の1)ではじまった。
『鉄人28号』を起源に『マジンガーZ』『機動戦士ガンダム』と国内で独自の進化と広がりを見せてきたロボットアニメの変遷をたどる。
作品の主人公が搭乗し、合体や変形するユニークな発想を持ち込んだ人気アニメのデザイン画などが一定の年代層の懐かしい記憶を呼び覚ます。劇中の設定サイズを実寸で展示。初期のロボットは圧倒的なスケールを持つが、1980年代になるとリアリティを意識して小型化。ロボット工学に代表されるハイテク技術の発展とも深くつながっていることが理解できる。架空のロボットのメカニズムを図解で表現した内部透視図も紹介。作者の実体化への欲望を垣間見ることができるなど、創造の世界が実社会にどのような影響を与えてきたかを伝える壮大な内容となっている。
佐野町出身で『宇宙戦艦ヤマト』『超時空要塞マクロス』など数々の人気映像作品に携わってきたメカニックデザイナーの宮武一貴氏が描いた2点の巨大絵画も飾られている。会期は4月7日(日)まで。
学芸員が深掘り解説
西逸見町の横須賀市生涯学習センター(まなびかん)では3月2日(土)、横須賀美術館と連携して「『日本の巨大ロボット群像』展を紐解く」と題した講座を開く。同館の学芸員である栗林陵氏が、展示の見どころとともにロボットのデザインと映像表現の歴史について解説する。午前10時から11時30分で受講料600円。定員120人。参加希望者はまなびかん【電話】046・822・4873
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