関口牧場で牛乳直販売 これが「本物の味」 風味と栄養分そのまま
市内で唯一の酪農農家、関口健さんの「関口牧場」（長坂4─13─55）では、このほど牛舎の横に新設された牛乳プラント（製造工場）が稼動、自然の味そのままの牛乳の直販売を開始した。好評の自家製ソフトクリームに加えてこちらも人気を呼びそうだ。
かねてより「本物の味」を提供したい、との思いを抱いていた関口さん。ここを訪れる人たちの「顔がわかる生産者から商品を購入したい」という声にも押され、１５００万円の設備費を投じて開設した。飼育している乳牛25頭が１日に生産する５００リットルの牛乳の内、60リットル程度を自家製品の販売に充てるという。
メーカーが販売する牛乳は大量生産を可能にするため「高温短時間殺菌」で製造されているが、関口牧場では「低温長時間殺菌」を導入。手間はかかるが「牛乳本来の風味と栄養分を残すことができます」と関口さん。生クリームのような味わいが特徴的だという。今回は瓶詰めでの販売にもこだわった。紙パックだと紙の臭いが本来の味を邪魔してしまうためだ。「比べてみればその差は歴然です」。
「よこすか関口牧場牛乳」とラベルの貼られた瓶は９００ミリリットル入りで６００円。牛舎の前にある店舗で購入できるほか、その場で飲むこともできる（1杯１５０円）。
月曜定休で営業時間は午前11時から午後4時まで。
また横須賀中央で同牧場の牛乳を用いたソフトクリームを販売している「横須賀海軍カレー本舗」では、プリンの材料として使用することも検討。今月20日（木）から1週間限定で試行販売するという。
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