曹源寺 十二神将立像 国指定の重要文化財に
文化庁文化審議会は今月20日、市内公郷町にある曹源寺が所有する「木造十二神将立像」を国の重要文化財に指定するよう文部科学相に答申した。これを受けて、近く正式に登録される見通しだ。
これらの立像が答申されたポイントは、鎌倉時代初期1190〜1199年に、運慶派の仏師によって創作されたとされ、東国鎌倉彫刻中の重要な作品であること、図像的に東国の十二神将像の起点となっている点が高く評価された。また、12体全てが完存し、その保存状態が良い点もあげられている。十二神将とは、薬師如来を取り囲む12体の守護神のことで、その表情は勇ましく活き活きとしており、1体ごとに異なった造形は、今にも動き出しそうな躍動感溢れる立ち姿が特徴的だ。
今回登録されると、市内にある国指定の重要文化財は計12点となる。市の担当者は「価値を認められたことは非常に喜ばしい。横須賀の歴史を知る上でも貴重な文化財となるため、とても誇りに思う」と話している。また、立像を所有する曹源寺も「大変ありがたいこと。また一歩、日本の歴史が紐解かれるのではないか」と喜びを語った。
なお、この十二神将立像は、1998年から現在に至るまで、調査のために東京国立博物館に寄託。今月24日から7月半ば頃まで、重要文化財指定記念として一般展示されている。
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