「笑顔を見に来たよ」 福祉施設で出張カット
会話を弾ませながら手早くスタイリング。要望があればカラーも行う。写真奥が関戸さん
「いつまでもキレイを忘れずに」─。市内に店舗を構える美容室のスタイリスト有志らが、高齢者福祉施設「さくらの里」で出張カットを行っている。２カ月に一度のペースで訪れ、入居者の髪にハサミを入れている。今月25日は8人のスタイリストが80人のカットを手掛けた。入居者のひとりは、心身ともにすっきりとした様子で「ありがとう」と感謝の言葉を述べていた。
出張カットの発起人は関戸勇介さん（美容室ＳＯＲＡ）。スタイリストにできる社会貢献として7年前からこのボランティア活動を続けている（カット代として1人一律１５００円徴収）。
「車椅子の高齢者が大変な苦労をしながら美容室を訪れていることを知ったことがきっかけ」と関戸さん。自分が出向くことを思いつき、受け入れてくれる施設を探して申し出た。関戸さんを慕う後輩らも活動に賛同し、現在はチームを編成して取り組んでいる。
施設の職員は「普段表情のない人もこの日ばかりは笑顔に。おシャレはいくつになっても楽しいんでしょうね。スタイリストの皆さんには感謝しています」と話していた。
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