吉田市長マニフェスト 有識者評価で「75.7点」 横須賀JCの検証大会
吉田雄人市長が4年前の市長選挙で掲げたマニフェスト(政策公約)の実行度合を確認する検証大会が今月3日、市生涯学習センターで開かれた。吉田市長は77・4%の実施率と自己評価。対して有識者らによる第三者評価は100点満点で75・7点の結果だった。まちづくり団体の横須賀青年会議所(横須賀JC)が主催。会場には約100人の市民が集まった。
10行政分野(201事業)ある吉田市長のマニフェストを地域開発研究所の牧瀬稔氏を代表とする5人の評価委員が達成率を点数化。市の政策推進課が提出した過去3年間の進捗状況の資料を主な評価材料に、検討から実施までの段階を5点満点で採点し、まとめた。
分野別では「自然・環境」72・9点、「医療・福祉」71・3点、「教育」81・8点、「地域経済」75・9点、「地域自治・市民活動」68・4点、「市民サービス」64・0点、「市長の姿勢」92・0点、「財政再建」76・0点、「市役所改革」78・2点、「議会対応」92・0点の結果。牧瀬氏は「及第点といえるが、分野ごとで点数にバラつきがある」と指摘し、進展させることができなかった理由を明確化する必要があるとした。
青年団体の代表として意見を求められた横須賀青年八日会の岩崎聖秀会長は「自治基本条例の制定などは目玉としていた政策。(議会の反対にも)強い信念を持って臨むべきではないのか」と述べた。
吉田市長はマニフェストの功罪について言及。具体的な方針を示すことができる一方で「契約的側面が強調されることや職員からのボトムアップを妨げる」といった問題点を挙げ、今夏の市長選ではマニフェストではない政策集を発表する考えを示した。検証大会の詳細は横須賀JCのホームページで確認できる。
【吉田雄人市長のマニフェスト】2009年の市長選時に「チェンジ!」をスローガンに市政運営の方針や具体的な政策を207項目にまとめた。2年前の2011年5月には、議会の反対を受けて実現を断念したもの、認識をあらためたものなどを見直して「改訂版」を発表。自身のホームページで公表している。今回の検証大会では改定前のマニフェストで評価が行われた
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