一票で何が変わる? 長浦小で模擬投票
「ほら、中には何も入ってませんね」。選挙管理委員会の職員が不正がないよう児童の目の前で投票箱を組み立て始めると、児童たちの熱い視線が一気に投票箱に注がれた。
同選管は今月5日、選挙の意味や大切さを知ってもらおうと、市立長浦小で出前授業「選挙なるほど教室」を実施した。参加したのは6年生37名。授業では、同選管の職員から選挙の種類や仕組みが説明された後、「横須賀市キャラクター選挙」と題した模擬投票を体験した。「スカリン」「スカレー」「オグリン」「ペリリン」の市のゆるキャラ4体を候補者に見立て、一週間前から校内に告示ポスターが掲示されていた。投票には本物の選挙機材を使用するなど、まさに本物さながらの演出だ。
児童が食い入るように見つめる中、職員が自動で枚数を集計する「投票用紙計票機」を稼働させると「早い」「すごい」などの声が上がった。
投票結果は「スカリン」が27票で1位。「スカレー」に投票した女子児童は「昔ぬいぐるみを持っていたことがあったのでスカレーに入れたのに」と残念そうに話した。
同選管の職員は「選挙を大人の世界の話と思わず、より身近に感じてほしい。月末に市長選もあるので、今日の体験を各家庭で話してもらい、関心をもってくれたら」と話した。
この授業は市の小学生を対象とした「明るい選挙標語募集」に、実体験を通してよりよい作品を応募してもらう目的で昨年度から鷹取小、浦賀小などで実施されている。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>