久里浜商店街 「御用聞き」はじめました 買物支援で顧客掴む
久里浜商店街では、買い物困難者を対象にした御用聞きサービスの試行を今月からスタートさせた。高齢化率が35%に達するという久里浜台エリア(750世帯)をモデル地区に選定し、注文と配達の定期巡回を行っている。利用しているのは現状で20軒程度だが、車を持たない高齢者などから重宝がられている。
商店街の若手有志が「久里浜おつかい便」と銘打って取り組む顧客獲得事業。攻めの営業で商店街全体の売上向上をめざすものだ。参加店は22店。食料品から文具や裁縫用品、メガネや時計の修理など扱う商品はバラエティに富む。
各店が用意した販促チラシを1冊のファイルにまとめて訪問希望宅に配布し、週に2回、注文と配達に担当者が出向く。商店街で扱っていない商品については代行して購入するなどの柔軟な対応で先行する大手の宅配サービスと差別化を図る。取材時にアイロンの買い替えの相談を受け、担当者が希望のメーカーや価格帯を聞く場面があった。
当面の課題は「顧客件数を増やしながら密度の濃いサービスを提供すること」と担当者。在宅を前提とした仕組みのため生鮮食品の取り扱いなどにも検討の余地がある。
商店街活性と高齢者を中心とした買物難民の解消。久里浜商店街では、2つの問題解決の糸口として御用聞きの仕組みを導入した。これには他の商店街関係者も注目しており、埼玉県の商工会では、久里浜の手法をひな形に事業化を検討、近く視察に訪れるという。
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