ゆかりの作品を積極活用
サブカルチャー(アニメ・マンガ)を活用し、地域活性の可能性を探る一大プロジェクトがスタートした。第1弾として、今月15日に神奈川歯科大でシンポジウムを実施。この分野に造詣の深い、増本貴士氏(尾道市立大学准教授)、山村高淑氏(北海道大学教授)、岡本健氏(奈良県立大学講師)の3氏が他市の事例やサブカルが秘める地域おこしの可能性を説いた。
岡本氏は、地域とアニメのタイアップ例として、今年奈良県の奈良公園で行われたイベントを紹介。ここでは数万本のろうそくを灯す「燈花会」で人気作品に描かれたシーンを再現したという。キャラクターの等身大パネルなどを用意し、アニメの世界観をつくり上げた。「アニメは虚構だが、現実のイベントとリンクしているので、ファンにとってはリアリティを感じられる」と話した。
山村氏はそのメリットについて、「制作側は自作のPR、地域側は若い世代などの新規顧客開拓」と、双方の利害の一致を挙げた。増本氏は「横須賀市は歴史ネタが豊富。軍艦など、歴史に根付いたアイテムを活かすのが効果的では」と発言。漫画家やアニメーターを発掘して地域で養成することも提案した。
これとは別に、神奈川県もサブカルに熱い視線を向けており、今月24日(祝)に県庁で「神祭り2014KANAGAWA」と題したイベントを行う。
「アルペジオ」プラモ展
近未来の日本などを舞台に、艦船や潜水艦が活躍するアニメ「蒼き鋼のアルペジオ ─アルス・ノヴァ─」のプラモデル展が稲岡町の記念艦「三笠」で開かれている。11月30日(日)まで。作品に登場する艦船模型=写真=や関連資料が展示されている。観覧には「三笠」観覧料が必要(一般600円)。同作品には、架空の横須賀市街地や横須賀港、「三笠」などが登場する。来年1月には劇場版の公開が決まっている。
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