神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2015年6月26日 エリアトップへ

横須賀総合高 紅一点のラガーウーマン 見据えるは5年後の五輪

スポーツ

公開:2015年6月26日

  • LINE
  • hatena
強靭な足腰が男子部員とのコンタクトプレーを支える
強靭な足腰が男子部員とのコンタクトプレーを支える

 がっちりした体格の選手たちが、野太い声をあげながら練習する横須賀総合高校ラグビー部。その中に紅一点、周囲より1段高い声を出す女子部員がいる。1年生の高橋瑠衣さん。4月末に行われた高校生の女子7人制世界大会に、1年生ながら神奈川県選抜として出場。現在は30人の男子部員に交じり、スクラムやタックルといった激しい練習も、ほぼ同じメニューでこなし、日々鍛錬に励む。

 ラグビー好きの父の影響を受け、弟や妹は早くから始めていた。自身も興味はあったが、周囲の目が気になって躊躇していた。「ヘッドギアがダサくて嫌だった」と笑って振り返る。そんな普通の女の子がラグビーに熱中するきっかけになったのが、小学5年生の時、家族で観戦に訪れた社会人トップリーグの一戦だった。ボールを持った選手が相手の密集する中央を抜け、聖地「花園」の真ん中を独走、トライを決めた姿に「衝撃を受けた」と話す。すぐに地元のラグビースクールに入団。のめりこむのに時間はかからなかった。中学入学後は脚力を鍛えるため、陸上部に所属。土日はクラブチームでラグビー漬け。努力は着実に成長へとつながり、3年生の時には兵庫県選抜の主将を務めた。

「今ではなく、将来のために」

 昨秋、父の転勤で横須賀に引っ越してきた。市内の高校に女子ラグビー部はなく、プレーできる環境を探してたどり着いたのがこの学校だった。高体連で女子ラグビーの委員をしていた坂本成利教諭に出会い、新天地で競技を続けている。

 女子1人で屈強な男子に交じっての練習、公式戦に出られない規則、恵まれている状況ではないが「今の環境に自分は満足している」と前を向く。見ているのは目先ではなく、5年後。「日本代表として東京五輪に出る」--。男子との練習は体格差のある海外の女子選手と戦う時に役立つ。公式戦に出場できない時間を、ウエイトや体幹などの基礎に費やせると前向きに捉える。

 「ラグビーに出会えてよかった」。ヘッドギアは今やもう手放せない。

横須賀版のローカルニュース最新6

市長アバターが英語で発信

横須賀市

市長アバターが英語で発信

生成AIで動画作成

5月3日

誰でも気軽にものづくり

汐入サポセン

誰でも気軽にものづくり

5月3日

お金の大切さ 子どもに

横浜幸銀信組

お金の大切さ 子どもに

オリジナル冊子を制作

5月3日

恐竜一色に

ウィング久里浜

恐竜一色に

5月3日

佐原と武の英雄譚

歴史講話

佐原と武の英雄譚

地元町内会が共催

5月3日

中世の遺構を公開

まんだら堂やぐら群

中世の遺構を公開

5月3日

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月3日0:00更新

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook