神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2016年1月1日 エリアトップへ

浦賀地区有  志 奉行所跡地に復元構想 署名活動で気運高める

公開:2016年1月1日

  • LINE
  • hatena
浦賀奉行所 1720年に下田から移転。船の積み荷検査や海難救助、所要地の治安維持や裁判業務などを行った。江戸時代末期は、異国船に対する海防の最前線として重要な役割を果たした=写真は跡地。
浦賀奉行所 1720年に下田から移転。船の積み荷検査や海難救助、所要地の治安維持や裁判業務などを行った。江戸時代末期は、異国船に対する海防の最前線として重要な役割を果たした=写真は跡地。

 江戸湾の海防役を担った浦賀奉行所を復元させようと、地元・浦賀の歴史郷土史家や市民グループが動き出している。

 計画しているのは、横須賀開国史研究会会長で郷土史家でもある山本詔一さんや「浦賀探訪くらぶ」(中内弘会長)、ペリー来航時に同奉行所与力だった中島三郎助の研究を行う「中島三郎助と遊ぶ会」(大内透会長)など。2020年に開設300周年を迎えるため、市民や行政を巻き込んで運動を展開していきたい意向だ。

 目的の大きな柱は、浦賀の観光活性。国内では函館市や伊勢市で例があり、長崎市では、跡地に建設した歴史文化博物館内に奉行所の一部を復元。開館5年で300万人が訪れた。西浦賀5丁目にある跡地は、住友重機械工業(株)の所有で社宅が建っているが、2年ほど前から誰も住んでいないという。山本さんらは、遠方から訪れる歴史ファンもいることから、以前から観光名所として整備するよう市に要望書を提出していた。大内会長(中島三郎助と遊ぶ会)は「貴重な歴史資料を展示することで、時代背景や当時の人物関係をより理解しやすくなる」と期待を込める。

残る石垣活かし

 約6450平方メートルの跡地には、約160年前の堀の石垣がそのまま残っており、「これだけでも市の指定文化財に登録される価値があるのでは」と山本さん。浦賀の郷土資料館に展示されている当時の図面や模型を参考に復元すると、総工費は「30億円規模」。浦賀観光協会や浦賀・鴨居地域運営協議会と連携し、今後は住重などに協力を求め、跡地利用や建設に関する方向性を探っていく。20年をめどに復元事業がスタートできるよう、今月23日(土)に行われる「中島三郎助まつり」を皮切りに、各地で署名や募金活動を始めるという。

完成予想模型を前にする山本さんら
完成予想模型を前にする山本さんら

横須賀版のローカルニュース最新6

市長アバターが英語で発信

横須賀市

市長アバターが英語で発信

生成AIで動画作成

5月3日

誰でも気軽にものづくり

汐入サポセン

誰でも気軽にものづくり

5月3日

お金の大切さ 子どもに

横浜幸銀信組

お金の大切さ 子どもに

オリジナル冊子を制作

5月3日

恐竜一色に

ウィング久里浜

恐竜一色に

5月3日

佐原と武の英雄譚

歴史講話

佐原と武の英雄譚

地元町内会が共催

5月3日

中世の遺構を公開

まんだら堂やぐら群

中世の遺構を公開

5月3日

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月3日0:00更新

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook