県立保健福祉大の学生、衣笠病院、衣笠の飲食店が協力して生活習慣病や更年期障害の予防を目的としたメニュー「衣笠健康応援丼」を開発した。
衣笠病院で実習生として栄養学を学んでいる五十嵐(いからし)麻実さんが、同病院の管理栄養士である手塚千春さんのアドバイスを受けながら、実習の一環として健康メニューの開発に着手。病院近くの衣笠商店街では、高齢の女性客が買い物に訪れていることからこの世代にターゲットを絞り込んだ。
さらに、商店街との連携を進めている病院側が地元で飲食店(薬膳カフェ旬)を営む佐野縁さんに協力を打診。3者のコラボが実現した。
佐野さんは、日ごろから素材と季節にこだわった「薬膳料理」を提供している。佐野さんの持つ薬膳のノウハウも加えることで、健康食としての効用を高めることをめざした。メニューは豊富な食材を一皿に盛り込める中華丼に決定。塩分量を2g、エネルギーを500カロリーに抑えているほか、一部の野菜は別茹でして最後に盛り付けるなど見た目にもこだわった。
12種の具材に薬膳の要素も
完成した丼の名称は「健康応援丼」。金針菜、黒きくらげ、クコの実など、豊富な栄養素を含む野菜など12種類の食材を使用している。忘れな草のつぼみを乾燥させた金針菜は、ほうれん草の約20倍もの鉄分が含まれ、黒きくらげは小松菜の14倍ものカルシウムが含まれているという。五十嵐さんは「生活習慣病や更年期障害の予防に期待できると思う。ぜひ試してほしい」と仕上がりに自信を見せている。
今回のメニューは「薬膳カフェ旬」で3月中旬から、持ち帰り用のお弁当として1個700円で販売される予定。問い合わせは【電話】046・853・3387
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