卒業を間近に控えた衣笠小学校の6年生33人が4日、衣笠十字路地下道に衣笠山の桜をイメージとした壁面装飾を展示した。
薄暗い地下道を明るい雰囲気に変えようと、総合学習の一環として制作したもの。桜の花びらには、児童と地域住民が衣笠の魅力を書き込んだ。
児童らが「ありがとうの木」と名付けた作品は実は2度目の制作だ。今年1月に展示したが、何者かによって剥がし捨てられてしまった。
クラス全員が失意に襲われたが、話し合いを繰り返し、作り直すことを決意。「卒業までに完成させる」ことを目標に一致団結、放課後や昼休みの時間を使って急ピッチで仕上げた。「剥がされたまま諦めるのは嫌だった。卒業前に全員で完成させ、絆が深まった」と大津壱成君。印刷するボードを紙からスチレンボードに変更するなど、簡単に破られないよう工夫を凝らした。
担任の村上智彦教諭は、「地域をみつめるきっかけとなった。(子どもたちが)主体的に行動する姿に成長を感じた」とこれまでの活動を評価。地域愛も芽生えたという。
地下道の雰囲気がガラッと変わった。毎日利用している女性は「地下道が明るくなり、通るのが怖くなくなった」と話していた。
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