決められた弾数を制限時間内に10m先の的へ打ち続け、合計得点を競うエアライフル。空気圧で鉛球を放つ競技で国内では原則18歳以上でなければ銃を使用できず、年少者は電子ビームを放つビームライフルが一般的だ。
物心がついた頃から銃への憧れを強く抱いていた。小学3年生を終わり頃から、くりはま花の国にある射撃場を拠点にビームライフルを始め、わき目も振らずに引き金を引き続けてきた。特訓の成果もあり、昨年10月と今年2月に開かれた全国大会小学生の部でそれぞれ優勝。射撃競技界の未来を担う若きホープとして注目を集めた。
ビームライフルは五輪種目には選ばれておらず、将来を見据えてエアライフルへの転向を決断。これまでの大会成績が評価されて県体育協会などから推薦を受け、県公安委員会の講習を受講。今年4月に18歳以下で県内初の認定証が交付された。
指導員から手厚いサポートを受けており、「よく褒めてアドバイスもくれるみんなのおかげで楽しく続けられている」と感謝の気持ちを忘れない。
5月の国体予選にエアライフル競技で初参加。6月の大会では高校生を含めた東日本の強豪選手がしのぎを削る中、5位入賞に食い込んだ。さらに世界トップ選手を多く輩出しているインドへ足を運んで交流し、メンタル的な助言をもらった。今夏にも出場大会を多く控え、目指す先は5年後のパリ五輪日本代表だ。「強い選手と並んで打つのは刺激になり楽しい」。“好き”の気持ちが前へ前へと突き動かす。
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