使い捨てされるレジ袋をモチーフに、上質な本革で作ったエコバッグ。その名も「コンビニエンスバッグ」=写真。形状はレジ袋そのままだが、素材は雨に強く、耐摩耗性に優れた豚革を使用している。
手掛けるのは、手づくりの革製品を販売する「UNKNOWN」の友永淳さん(三浦市南下浦町在住)。若い頃からファッションに興味を持ち、祖母のミシンを使って市販の服を大胆にカスタマイズすることが好きだった。仕上がりは周囲の評判もよく、高校3年のある日、近所のコンビニでもらったレジ袋を手に「これを革で作って」と友人からリクエスト。切り開き、一平面に伸ばしてパターンを取るところから始め、「コンビニエンスバッグ」の第一号が完成。そのデザインは、20年経った現在も変わっていない。
23歳から福岡の靴工場に勤務。知識や加工技術を身につけると、革に魅了されていった。8年前に都内から三浦市に移住し、2017年にオープンした店舗では古着を扱い、革製バッグなどはインターネットを中心に受注生産し、1つずつ手づくりする。レジ袋有料化が話題にのぼり始めた1〜2カ月前から「コンビニエンスバッグ」の注文は、従来の1・5倍に増加。反響の大きさに驚きながらも、大量生産・大量消費・大量廃棄時代からの転換期を迎えた今だからこそ「物に愛着を持ってもらい、大事に使うことの大切さを伝えたい」。価格は4900円から6900円。購入は【URL】https://minne.com/@avonlea-shop
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