佐島にある特別養護老人ホーム「ヒューマン」で、アバターロボットを活用した実証実験が始まった。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止を目的に、神奈川県が取り組んでいる事業の一環。ロボットにはカメラ付きの画面のほか、操縦可能な車輪付き台座と画面を取り付ける150cmほどのアームが設置されている。パソコン上でロボットを自由に操作でき、画面越しにカメラからの映像を見ることができる。これにより入居者家族の利用のほか、自分の分身「アバター」としてロボットを好きな場所に配置することで、入居者自身も施設内に居ながらその場にいるような体験が可能となる。このシステムを感染予防の観点から入居者と家族などとの面会制限を行っている介護施設や障がい者福祉施設で先月中旬から展開。県は新たな社会モデルの構築に繋げたい考えだ。
「ヒューマン」では施設内にロボットを配置し、面会を希望する入居者家族へパソコンを貸し出し、入居者とのオンラインでの面会を受け付けている。スタッフからは操作性の課題が挙がる一方で、「入居者の施設での暮らしぶりをつぶさに確認できる」「外出が困難な入居者も外出体験が可能になる」といった声もあった。
県は今月中旬までロボットを貸し出し実用化に向けて意見集約する。
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