端午の節句と言えば鎧兜の五月人形―。平成町在住で不入斗公園所長を務める天崎省二さん(65)が五円玉硬貨で制作した兜が安浦コミュニティセンターで展示されている。
およそ40年前、旧国鉄で働いていた天崎さんは先輩たちの中で趣味として流行っていた兜作りに興味を持ち、自身でも制作に取り掛かった。先輩は五十円玉硬貨を用いる中、天崎さんは費用を抑えるために五円玉を選択。仕事終わりや休日を活用し、約2千枚の五円玉硬貨を、人形の産地として知られる埼玉県岩槻の紐で繋ぎ合わせ、硬貨の錆防止にスプレーを塗布するなど細部までこだわって完成させた。「五円玉を一つずつ繋げる時に紐を絞る作業が力と根気を要し、大変だった」と天崎さん。金色になったこともあって今でもまばゆい輝きを放ち、結果として40年以上たった今でも高級感を醸している。
完成した兜は自身が立ち上げたサッカーチーム「TADOなかよしサッカークラブ」で20年来グラウンドを使用してきた縁のある田戸小学校の校長室で長年飾られてきたが、より多くの人に見てもらおうと1年ほど前に市へ寄贈。今年2月に安浦へ設置することが決まり、同センターホールで来館者の目を楽しませている。
同センターは年末年始を除く午前8時30分から午後9時開館。
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