江戸時代から伝わる県指定重要無形民俗文化財で国選択無形民俗文化財の「虎踊り」が今月9日、西浦賀の為朝神社で奉納披露された。
1720年に奉行所が伊豆下田から浦賀に移った時に伝えられたとされる郷土芸能。近松門左衛門の歌舞伎芝居「国姓爺合戦」の一場面を取り入れた内容で、地元保存会が継承している。
男児が演じる和藤内の登場から始まり、太唐人が引き連れた女児による唐子が歌いながら踊る。口伝による歌詞の意味は不明だが、海外舞踊の要素も組み込まれており、海上交易が盛んだった港町の歴史を物語っている。
舞台の後段で暴れる親子の2体の虎を和藤内が神符で成敗して見えを切るシーンが最大の見せ場。子虎には2人の少年が入る習わしだが、今回はそのひとりを女児が務めた。
郷土史家の山本詔一氏は「虎踊りは下田が起源だが、浦賀で独自発展を遂げながら郷土芸能として根付いた。地域の誇りとしたい」と話した。
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