連載 100まで元気!健康ワンポイントアドバイス 三浦市社会福祉協議会 長 惠
第七十回 骨の重要性と強化法
こんにちは。未病センター看護師の長 惠です。未病センターは、健康状態や体力を手軽にチェックして、その結果を「見える化」することで、スタッフからアドバイスや情報提供などのサービスを受けられる場。また、私たちは地域に点在する各サロンを回りながら、体組成・骨密度の計測や結果の説明のほか、健康講話、ストレッチ、口腔体操といった出張サービスを随時無料で行っています。今回は、骨密度測定について紹介します。
骨は、カルシウムとミネラルで構成されています。この成分が骨の中にどれだけ詰まっているかを示すのが「骨密度」です。高齢になるにつれて腸で成分の吸収が悪くなることから、骨が弱くなっていきます。骨年齢などの判定結果は5段階で評価され、4〜5の方は特に注意が必要です。
そのほか、過度のダイエットやカルシウムなどの栄養素不足、閉経後の女性、運動不足の人は「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」になりやすい傾向があります。スカスカになった骨の状態=図=を放置すると、骨折しやすくなり、日常生活にも支障をきたします。
骨を強くするための方法は【1】古くなった骨を壊すことを抑制したり、新しい骨が促進したりする薬物療法【2】カルシウムだけではなく、ビタミンやミネラルもバランスよく摂る食事療法や日光浴【3】劣化した骨質を改善する運動療法も最適で、常日頃から運動習慣を身につけることが大切です。
まずはウォーキングやジョギング。歩くことで重力が刺激となって骨へと伝わり、強度が増していきます。さらに背筋やスクワット、片足立ちの運動も効果的です。骨粗鬆症は完治することはなく、生涯にわたって向き合う必要がありますので、ぜひお勧めします。
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