神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2011年1月21日 エリアトップへ

江の島 貝の博物館 創業100年  全国でも珍しい展示即売型 2000種類がズラリ

文化

公開:2011年1月21日

  • X
  • LINE
  • hatena
前列の1番左が廣吉さん、右から2番目が義一さん
前列の1番左が廣吉さん、右から2番目が義一さん

 藤沢市江の島島内にある「世界の貝の博物館『貝広物産店』」が今年、創業100年の節目を迎える。約2000種類の貝を常時展示し、遠方から足を運ぶコレクターも後を絶たない同店。現在は、3代目の片野義雄さん(68)が店を切り盛りしている。

 貝広物産店は1911(明治44)年、義雄さんの祖父、片野廣吉さんが開業した。当時、貝細工屋を職業としていた廣吉さんの元には、全国から海産物が集まったという。

 29(昭和4)年、義雄さんの父、義一さんが同店を継いだ。2代目の義一さんは、まだ水族館がないこの時代に海産物の展示を実施。その後、後を継いだ義雄さんが、世界の貝に魅了され、海外から珍しい貝を仕入れるようになった。

 同店は、個人博物館でありながら、全ての展示品の即売を行っており、これは全国でも珍しいという。「一般の博物館は見るだけだが、ここでは実際に手に入れられる。地球上に3万種以上が生息している貝の奥深さを多くの人に知ってほしい」と義雄さんは話す。貝のほとんどは、生きた貝を採取して、中身を取り出したものだ。

 現在も展示してある尖閣諸島産の「リュウグウオキナエビスガイ」は、生きた化石と呼ばれており、18万円の値が付いている。

 また、多くの貝学者らも同店を訪れており、貝コレクターの第一人者、故河村良介氏もその一人という。河村氏は、83年に超A級コレクションを国立科学博物館に寄贈したが、その中には同店で購入したものも含まれている。
 

世界各地の貝を展示即売する義雄さん
世界各地の貝を展示即売する義雄さん

藤沢版のトップニュース最新6

大規模災害特化の団員新設

藤沢市消防団

大規模災害特化の団員新設

地域消防力強化、第2の機能別

1月10日

4375人が新たな門出

4375人が新たな門出

成人の日に「はたちのつどい」

1月10日

連携強化で防災力向上へ

連携強化で防災力向上へ

市健康医療部長に聞く

1月1日

まちのにぎわい加速へ

新春市長インタビュー

まちのにぎわい加速へ

観光客増で受け入れ体制強化

1月1日

江の島にいる「ヘビの神」

江の島にいる「ヘビの神」

今年は「巳年」

1月1日

紙面から振り返る2024年

紙面から振り返る2024年

村岡新駅推進や市長選など

12月27日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月10日0:00更新

  • 12月20日0:00更新

  • 12月13日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2025年1月10日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook